第63回 国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール
- 第63回(平成28年度) 入賞者発表 -
賞 | 受賞者/演題 |
外務大臣賞 |
福島県立安積高等学校 和田 奈那さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 |
法務大臣賞 |
山梨学院高等学校 平嶋 友裕さん あなたが国連事務総長だったら,紛争に伴う人道問題をどのようにして解決するか。 |
文部科学大臣賞 |
宮城県仙台二華高等学校 西貝 茂辰さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 -「ジブンゴトがつなげる世界」- |
公益財団法人 日本国際連合協会会長賞 |
岩手県立久慈東高等学校 川端 春花さん 国連加盟60周年を迎える日本は,その強みを活かしながら, 今後,国連の場をどのように活用していくべきか。 |
全国人権擁護委員連合会 会長賞 |
お茶の水女子大附属高等学校 赤坂 七帆さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 - 「誰も取り残さない」の達成のために - |
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟会長賞 |
沖縄県立球陽高等学校 比嘉 こころさん 国連加盟60周年を迎える日本は,その強みを活かしながら, 今後,国連の場をどのように活用していくべきか。 |
日本ユネスコ 国内委員会会長賞 |
大阪府立春日丘高等学校 雜賀 亜以子さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 |
公益財団法人 安達峰一郎記念財団賞 |
富山県立中央農業高等学校 中川 江理さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 - Think Globally, Act Locally - |
日本放送協会会長賞 |
広島女学院高等学校 畑岡 美代さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 |
国際連合広報センター賞 |
島根県立浜田水産高等学校 松下 智也さん 昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが, 今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。 - 海の可能性 - |
入賞作品紹介
昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが,今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。
外務大臣賞
福島県立安積高等学校 1年 和田 奈那
If you don’t know how to fix it, Please stop breaking it.
~どうやってなおすのかわからないものを こわし続けるのはやめて下さい~
これは1992年のリオ環境サミットにおいて、世界の首脳を前に12歳の少女、セヴァン・スズキが語った伝説のスピーチの一節です。彼女は子供環境問題の代表として「未来に生きる子どものために世界中のみんなが同じ大きな家族の一員であり、一つの目標に向けて心をひとつにしなければならない」と大人たちへ訴えかけました。あれから20年以上もたった今、状況は「変わった」のでしょうか?
私は先日、震災で津波により大きな被害を受けた沿岸地域へ行き、自然が破壊された場所では、5年たった今でも時間が止まったままの状態であることを目の当たりにし、セヴァンの言葉の重みを感じました。建物の復興は進んでも、破壊された自然は簡単には元に戻らないのです。
私たちは自然に生かされていること、資源には限りがあることを、もっと意識していかなければ、自然や環境がますます破壊され、それが原因となり、自然災害もより大きくなるのです。災害を増やすのも減らすのも私たち次第なのです。災害が多発すると、貧困の撲滅どころか、貧困を助長させてしまうことになるでしょう。災害に耐え得る建物が少ない貧困地域では、住む所を失い、食糧危機に見舞われ、伝染病が増え、支援の手が追いつかず、もとの状態に戻すことすら困難になってしまいます。今、限りある資源を有効に利用し、自然破壊をくいとめなければ貧困の撲滅など、永遠に達成できなくなってしまいます。アジェンダの目標達成の為には、決して他人事だと思わず、自分事として考える事が必要なのです。
私は、東日本大震災の際に、生まれて初めて、水、電気、ガスが使えない生活を経験しました。日頃何も考えなかった私は、蛇口をひねれば水が飲めること、トイレの水を何回も流すこと、スイッチ一つで電気がつくこと、これらは先進国で暮らす私たちだけの「当たり前」であることに気付かされました。不自由な環境におかれ、初めてその大切さに気付いた自分を恥ずかしく思いました。この「不自由が当たり前」の国がまだまだ多くあるのです。世界には「生きるための安全な水」が手に入らない人が約6億6300万人いると言われ、不衛生な水を口にすることで下痢や感染症を引き起こし、幼い子どもたちのかけがえのない命がうばわれています。1日も早く「安全な水」を利用できる環境を整備し、全ての子どもが健康に暮らせるようにしていかなくてはなりません。人は健康でなければ学ぶこともできません。安全な水を利用できる環境が整備されることで、子供たちは水汲みの為の時間を学ぶ時間へ変えていくことができるのです。国民が学ぶことで、国は豊になり、ライフラインが整備され、貧困の撲滅も可能になるのです。スポーツも、国民が学ぶことで未来のオリンピック選手がでてくるかも知れません。未知の可能性が、そこにはあります。今の環境の中では「生きる」ことが精一杯だった人々が、自ら何かを起こせるようになり、先進国だけが世界を支えるのではなく、発展途上国の人々と互いに支え合うことができるようになるのです。
水の供給は、女性のエンパワーメントにも繋がります。あるイスラム圏で、女性が人と会う事を控えていたのは、宗教上の問題ではなく、水がない事で、体、服が洗えず汚れて恥ずかしかった為であり、井戸が完成し、水が使えるようになると、女性が外に出てにこやかに挨拶をするようになったと本で読みました。水の供給は、体の健康ばかりでなく心も健康にし、外へ気持ちを向けることにも役立つのです。
アジェンダで掲げている目標は一つ達成する事により別の目標達成にもつながっていきます。「どうやってなおすかわからないものはこわさない」ことにチャレンジし、どこの国に生まれたかによって、「当たり前」が違う事のない世界にしていきたいと思います。
あなたが国連事務総長だったら,紛争に伴う人道問題をどのようにして解決するか。
法務大臣賞
山梨学院高等学校 1年 平嶋 友裕
トルコの海岸に打ち上げられた二歳のシリア難民の子供の画像。この悼ましいニュースは、世界中の人々に大きな衝撃を与えました。現在シリアをはじめ、世界の各地域で紛争が起き、その度に自国で生活することができず、生き延びるために国内外を問わず避難する難民が発生しています。国連UNHCRによると二千十五年末時点で、紛争で家を追われた人の数は初めて六千五百万人を超え、地球上の百十三人に一人が難民として移動を強いられています。そのうちの五十一%は子供です。地球の未来を担っていくはずの若者が命の危機にさらされている、このことは紛争地域の人道問題の重大さを物語っています。今、人道問題で特に深刻なのが紛争における難民問題だと思います。
では、難民を生む紛争の原因とは何か。それは宗教、民族、政治など、他との「違い」なのです。
私は昨年、NPOが主催する世界最大級の小中学生ロボット競技会の世界大会に、日本代表チームの一員として参加しました。世界八十か国が参加したこの大会では毎年、地球が抱えている問題の一つをテーマにします。そして、それに関するミッションをクリアする自律型ロボット競技と、その地球的課題に対して問題点を見つけ、解決策を提案するプロジェクトに何ヶ月にも渡ってチームで取り組みます。
大会では宗教上の理由で対立しているイスラエルとレバノンのチームがロボット競技後のお互い健闘を称えあい認め合う姿、また全てのチームにダンスや音楽でエールを送り、熱心に聴衆に向かって地球問題解決策を発表するブラジルチームの姿、そして領土問題で日本と関係が悪化している時にも関わらず、友好的に接してくれた、韓国、中国チームの姿に私達は共に協力していける仲間だと感じました。どの国のチームとも、共にロボット技術を競い合うことで互いを高め、地球の課題の解決策を分かち合う中で、お互いの「違い」を理解し尊重しあいました。私は、国と国のわだかまりを乗り越えて交流する、この多様性を理解することが紛争を無くすために必要だと思います。そして、国の枠組みを越えて、連帯を呼びかけることができるのは世界百九十三か国が加盟する国連しかありません。
国連安全保障理事会では紛争の解決に向けて様々な活動を行っています。その中で私が注目したのは、国連事務総長である潘基文氏の呼びかけで行われた「世界人道サミット」です。このサミットでは「人道への課題」が変わりゆく難民問題を背景に話し合われました。それは、難民自身が単なる支援の受け手にとどまらず、携帯電話やインターネットで積極的に情報を発信し得るようになったことです。私は難民への支援のあり方をより良いものにするには難民自身も自分達に必要な支援について考え、周りと協調しながら実行していくことが重要だと思います。
そして、私達若者でも世界の貧しい子供達や困難を抱えている人のために出来ることがあります。今年の学園祭で、私が所属しているESS部は、シリアの紛争で職人が難民となり、生産危機に陥っている「アレッポ石鹸」の販売を行いました。これは部の話し合いの中で、職人から直接石鹸を買うことが彼らへの確実な支援になると考えたからです。そして、学園祭に来た多くの人にシリアの職人の過酷な環境でこの石鹸を作った現状について関心を持ってもらいたいと思ったのです。この取り組みを行ってみて、支援をこれで終わらせず、継続的に続ける必要があると思いました。関連するNGOや機関と一緒にネットワークを広げて事業を拡大すれば大きな力になるはずです。この高校生主導のシリア難民支援で、私は強い信念を形にする自発性があれば、私達未成年でも世界に貢献できるとやりがいを感じました。
この「多様性を理解すること」と「自発性を育てること」を身に付けるためには、教育が最も必要なことだと思います。教育は現在直面している様々な危機から脱却するために、そして、技術や知識を新しい環境の中で活かしていくうえで不可欠なものです。
私が国連事務総長になったら大いに若者の力を活用します。支援する側、される側共に「自発性を育てること」と「多様性を理解すること」、この二つを身に付ける場を提供する教育プログラムを世界に推進したいと思います。そして、世界の小学校から大学と難民の子供達が連携して行う活動をまとめる事業部を立ち上げます。例えば、難民になっている子供達に、自分達のおかれている悲惨な状況を解決する方法をインターネットなどを通して世界中の子供達と議論し、その中で相手を知り、自分で状況の解決に向けて努力する機会を作ります。また、難民支援をしたい子供達のために、国内外問わずボランティア活動の推進を行いたいと思います。
私は、世界中の子供みんなが持っている思考の柔軟性やひたむきな態度、そして憎しみ合いを嫌う心を共有しあい、大きな輪にしていくことで、世界の紛争を無くし、この地球がよりよくなると信じています。多種多様な生物が共存するこの地球を守り、未来につなげるために。
昨年,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが,
今後,日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。
-「ジブンゴトがつなげる世界」-
文部科学大臣賞
宮城県仙台二華高等学校 1年 西貝 茂辰
「誰一人取り残さない」。
これは持続可能な開発のための2030アジェンダの大きなスローガンの一つです。
しかし、開発の恩恵が全員に平等に行き渡っていないという報告もされている中、このスローガンの達成に向け、私たちはどう取り組んでいけば良いのでしょうか?
そのような状況のなか、自分には何ができ、何を変えられるのだろうかと問いかけました。そのとき脳裏に思い浮かんできたもの、それは「ジブンゴト」というキーワードでした。
僕は震災後、東北の被災地でボランティアなどをしてきた経験から、昨年3月の国連防災会議のパブリックフォーラムの1つの運営に、携わる機会がありました。そのフォーラムではプレゼンなどのセッションを通して、若者の考えやアイデアを世界に発信することが大きな目的でした。何が当時の東北の被災地に必要とされていて、何を世界に伝える必要があるのか。震災の事実に対して同情ではなく共感を持ち、理解を示すこと。そしてそれを当事者意識に置き換え、防災という形で自分の周囲や地域に波及していくこと。何回も何回も議論を重ね見えてきたキーワード、それが「ジブンゴト」というものでした。被災した人と同じ立場に立つことはできない。それでも立場を想像して共感することはできる。そしてその共感を、その後の行動につなげて欲しい。それは自分たち若者から世界に向けての、そして未来に向けてのメッセージでした。
僕が考える、日本または国際社会が持続可能な開発のための2030アジェンダの達成に向けてすべき第一歩は、全世界でグローバルイシューの「ジブンゴト化」を進めていくことだと考えます。
2030アジェンダの大きな特徴として、気候変動や資源の保全などの課題に関しては、途上国のみならず先進国こそ積極的に取り組んでいくべき行動目標であること、そして国際機関や各国政府から発信する従来の縦割り型の目標ではなく、民間企業や市民社会まで巻き込んだ「全員参加型」の行動目標であることが強調されています。
先進国と途上国、行政と住民などといった縦割りを推し進めるのではなく、役割分担をしつつ協働して取り組んでいく。その段階的なプロセスが今、求められているのではないでしょうか?
まず国際社会における役割分担のプロセス。先進国の役割としては、官民問わず先端技術や豊富な人材を生かしてアジェンダ達成に向けたプログラムの策定を船頭切って行うこと、また途上国への技術や専門家の提供が挙げられます。また途上国の役割としては自国におけるデータの収集や問題の把握、また自国内での開発の環境整備などが挙げられます。
次の協働、というプロセス。そこで必要になってくるのが、「ジブンゴト」という考え方です。互いを対立的ではなく、「ジブンゴト」として捉え、双方の視点から考え、行動する。具体例を挙げれば、先進国は、適応可能で持続可能な技術を現地住民に教え、エンジニアを養成する。そして途上国ではそのエンジニアが中心となり、みなが「ジブンゴト」として技術を次また次の世代につなげていけるサイクルを構築することが必要なのです。
僕は将来、途上国のインフラ開発や水・食糧問題の解決に携わりたいと考えており、現在は学校でそれに関する研究を行っています。自分の研究を発展させ、それを必要としている世界の人のために役立てたい。そして地球市民の一人として、リードして「ジブンゴト化」の波を作っていきたい、そう強く決意しています。
国連加盟60周年を迎える日本は,その強みを活かしながら,
今後,国連の場をどのように活用していくべきか。
公益財団法人日本国際連合協会会長賞
岩手県立久慈東高等学校 2年 川端 春花
「道は歩くことによって開かれる。だから我々が歩かなければいけない。」
これは赤十字社の創始者アンリ・デュナンの言葉です。初めて聞いた時からずっと、この言葉は私の心に残っています。
私は今年の8月に第19代高校生平和大使、そしてユース非核特使として、スイスのジュネーブにある国連欧州本部を訪問し、戦争も核兵器もない平和な世界の実現を求めて訴えてきました。
その中で感じたのは、平和な世界をどのように実現するかについて、各国の考えを一致させる必要があるということです。日本をはじめ、核兵器廃絶が平和な世界への第一歩だと考える国がある一方で、核兵器保有が戦争の抑止につながるとする国もあります。世界的な核軍縮の取り組みの結果、ピークだった1986年の約7万個からは減ったものの、現在でも世界には約1万6千個にのぼる核弾頭が存在し、つい先日も北朝鮮で実験が行われたと報じられたばかりです。
しかし、私たち日本人は、唯一の戦争被爆地として、核兵器の恐ろしさを知っています。核兵器は決して平和な世界の実現には寄与しないということを、絶えず世界に訴え続けなければなりません。
今年6月、平和大使の研修で広島を訪れた際、私は被爆者の方からお話を伺いました。皮膚が焼けただれ、雑巾のように垂れ下がっている人がいたこと。差別され生きることも死ぬことも辛かったこと。戦争は人類の破滅の道でしかないこと。当時の惨状と被爆者の方の思いを伺い、私は涙が止まりませんでした。これまで自分は原爆について何も分かっていなかったと痛感しました。真実の重みを、理解していなかったのです。
終戦から71年が経ちました。被爆者の声を直接聞くことができるのは私たちの世代が最後になるとも言われています。核兵器廃絶へ込められた願い、そのバトンを私たち若者が受け継ぎ、全世界の人々へ、そして後世の人々へと伝えていかなければなりません。そのために何ができるのか―。私は、国連ユース総会の設置を提案します。
私はユース非核特使として、原爆の恐ろしさと被爆者の思いや願いを伝える活動をしており、今後は、平和学習を広島や長崎だけでなく世界中に広めていきたいと考えています。平和に対する各国の考えを一致させるには、若いうちから理想の平和像を描けることが大切だと考えるからです。
それに加えて、平和や核について若者たちが意見を交わし議論を深める場を作りたいと考えています。そして各国の意見や活動をこの国連ユース総会に持ち寄り、全世界の若者からの提言として、核兵器廃絶を訴えていきたいと考えています。国の利害に左右されない若者だから考えられること、できる活動があるはずです。
「小さな力を合わせれば、大きな力になる。」
国連軍縮事務局長のサリマンさんがそうおっしゃいました。私はそれを聞き、「戦争も核兵器もない平和な世界の実現のため、仲間とともに死ぬまで訴え続けよう。」そう決意しました。核兵器廃絶に向け、私は今、高校生1万人署名活動に参加しています。長崎の高校生が始めたこの活動は、これまでに146万2912筆が集まり、すべて国連で永久保存されています。これを世界中に広めていくことが、今の私の第一歩です。「ビリョクだけどムリョクではない」という言葉を信じて。
今なお世界では紛争やテロによって罪のない人々が大量に殺されています。平和な世界を望む、罪のない人々がなぜ殺されなければならないのでしょうか。これは自分とは異なる価値観や多様性を認めようとしないために起こると考えます。核や暴力の恐怖によってではなく、相手の価値観を認めて尊重することによって真の平和は生まれる。日本が率先してその道筋を示すべきだと考えます。
「道は歩くことによって開かれる。だから、我々が歩かなければいけない。」
平和な世界への第一歩は、私たちが真実と向き合うこと、そして一歩を踏み出す勇気から始まります。核は、遠い昔の話ではなく、日本だけの問題でもなく、今を生きる地球市民、私たち一人ひとりの問題です。