平成29年度 奧・井ノ上記念日本青少年国連訪問団

IV. 活動の記録

◆ 外務省訪問

2017.3.21

外務省への訪問では、国連企画調整課長である臼井さんから、実際に国連代表部でご勤務された経験を基に、国連の目的や活動、日本との関わりなどについての知識をレクチャーして頂きました。以前は実際に国連が国際社会の共通課題の解決に効果的な役割を果たしているのか、僕自身も疑問点が多くありましたが、実際に国連が果たしている多国間でアイデアを持ち寄り交渉を重ね最適解を出していく「プラットフォーム」としての役割を知ったと同時に、臼井さんがおっしゃっていたような安全保障理事会等の国際社会・国際情勢の変化への対応の必要性も認識することができました。また、実際の国際社会の議論においては、総会議前の交渉行動やアイデアに賛成しそうな国と議論を始めていくなど、代表部としての役割の大きさとともに国家どうしの交渉の難しさも知ることができ、とても興味深いお話を伺わせて頂きました。

(西貝 茂辰)

◆ 国連広報センター訪問

2017.3.21

「正確に国連のことを知れば、国連を支援せざるを得なくなる。」

UNICの職員の方がおっしゃった言葉だ。 私はこの一言に深い感銘を受けた。それとともに私達も正確に国連を知り、そして正確に伝えていく必要があると感じた。

UNICは国連の大使館のような役割を担っており、その国や地域の人々に国連のことをしってもらうために様々な工夫を凝らして広報を行っている機関である。今はメディアやホームページを活用してインパクトのある広報に力を入れているそうだ。その中で一番の課題は、予算にあると職員の方はおっしゃっていた。

私は限られた予算の中で広報を活性化していくために国連寄託図書館の数を全国で増やすこと、小中学校や高等学校の授業の中で国連に関するテーマをたくさん扱うことが重要であると考える。それにより国連の認知度が上がり、より多くの人に国連への関心を持ってもらえると思う。関心がたくさん集まれば予算という壁を越え、より国際社会のためになる活動が行えると感じた。

(長澤パティ 明寿)

◆ UN Women訪問

2017.3.22

UN Womenでは、職員の方から、主に日本とUN Womenの関係、HeForShe、ユースとのパートナーシップ、人道支援についてお話をしていただいた。

UN Womenとは、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを目指すことを目的に2010年に設立された組織である。子供の保護や人道支援など幅広い分野で活動をしている。日本は国連婦人の地位委員会への貢献や大学・企業などのプライベートセクターとしての協力、財政的な面でも多くの支援をしている。

2014年UN WomenはHeForSheキャンペーンというジェンダー平等のための連帯キャンペーンを開始した。HeForSheのIMPACT 10×10×10というプログラムでは、安倍首相や名古屋大学学長が平等に向けての変革を促すチャンピオンとして選ばれている。

また、UN Womenは若者の参加を非常に重要視している。ジェンダー平等への動きがあまり注目されていないことなどを理由に、積極的な情報発信・参加を呼び掛けている。

人道支援の分野では、女性への影響が配慮されないことが多いため、対策に乗り出している。国や組織にしっかりと現場の事情を説明することで、改善を図っている。

お話を聞いて、若い人の力が必要だということを強く感じた。私たちが女性の権利や性による差別について知る機会は極端に少ない。だからこそ、私はここで学んだことや考えたことを周囲の人にSNSや発表の場で発信し、積極的により多くの人を活動に巻き込んでいきたい。

(大友 志穂)

◆ 国連日本政府代表部訪問

2017.3.22

私たちは今回、国連日本政府代表部に行かせていただきました。別所大使をはじめとする外務省の方々から今までの経験に基づく様々な話を聞くことができました。そして、これから国際社会で活躍していくために大切なことも学びました。 その中でも一番印象に残っていることは「自分に何か一つでも披露できる特技が必要だ」という別所大使のお言葉です。

これから、国際社会で活躍していく際には語学だけでなく「特技」が必要不可欠だと思います。「特技」は新たな会話を生み、仕事をする際の潤滑油ともなるのではないでしょうか。語学だけができてもきっと国際社会で活躍する日本人にはなれないでしょう。自分の「個」も磨いていく必要があると改めて実感しました。私はこれから、語学だけでなく、披露できるような特技も身に着けられるようにしていきたいです。

国連日本政府代表部は今、ツイッターを行っています。興味深いこれからにつながる良い情報がたくさん得られるので皆さんもフォローしてみてください!!

(磯上 潤奈)

◆ イラク国連代表部訪問

2017.3.22

「イラクは日本とイコール関係を結びたい。」とイラク国連代表部の方はおっしゃった。国交が結ばれた1939年以降、日本は多大な財政、技術支援を行い、イラクにとって重要なパートナーとなった。しかし、イラク経済を支える石油価格の低下等の理由により、期限を過ぎた今なお、日本への債務返済が終わっていないそうである。イラクでは教育を十分に受けていない為に国民が現状に満足している面も少なからずあり、その根底にある観念を変えていかなければならないそうだ。両国がより確立された関係を築くには、財政面だけではなく、技術者や教育者の派遣を増やし、より多くの人々に教育の機会を提供し、自ら創造できる人材を増やす事が必要であり、私もその役割を担う一員になれるよう、努力したいと強く感じた。

(和田 奈那)

◆ 国連邦人職員からのブリーフ

2017.3.22

私は国連本部で国連本部職員の山下真理さんの話を伺いました。山下さんは私たちに、「国連憲章」の大切さを教えてくださいました。「国連憲章」は国連の憲法にあたる文書で、誰もが平和で安心して過ごせる世界を創るためのルールが書かれています。山下さんはすべての人が、国連憲章の趣旨を大切にし、お互いのことをよく知り尊重しあうことが世界平和の第一歩につながると思うと話をされました。また、世界に目を向けて、世界で起きている様々な出来事に関心を持つことが大切ということ、それが紛争を予防し平和な世の中をつくる一歩になることを教えてくださいました。

また、私は山下さんをはじめ国連職員として活躍している日本人女性が数多くいることを知り驚くとともに、憧れるようになりました。誰もが安心して過ごせる世界を創るために活動している国連職員のかたの願いや感じたことを日本の家族、友達、日本、世界に伝えていきたいと思っています。

(名和 由佳子)

◆ 米国国連代表部訪問

2017.3.23

米国国連代表部では、エリザベスさんとクリスティーンさんからお話をうかがいました。お二人は、安全保障理事会の大切さや、国連におけるアメリカの立場などをお話ししてくださいました。その中でも、アメリカと日本の関係性についてのお話がとても印象に残っています。日本とはとても良い関係を築けているそうです。また、決議案を出し、プロセスを合意に持っていく事が大切だとおっしゃっていました。そのために、いろんな人の意見を聞き、みんなが賛成してくれるようにする事が大切だとお話ししてくださいました。

今回、お二人のお話を聞いて日本とアメリカは良い関係を築けていると感じました。また、平和を目指すためには先進国同士の関係がしっかりしていなければいけないのだと学びました。

(川端 春花)

◆ 日本人国連職員の方との昼食懇談会

2017.3.23

国連の機関などに務めていらっしゃる方々との国連本部での昼食懇談会では、派遣される地であるフィールドでの活動の難しさ、やりがいについて多くのお話をいただきました。やはり現地での文化の理解は必須、そして現地の人達と提携して発展を推し進めていくことが必要だとおっしゃっていました。私も、発展途上国で日本のNGOが主導して作った井戸も、現地の人達に清潔な水が病気を防ぐ目的であることが理解されず、すぐに使われなった話は聞いたことがあるので、お話に凄く共感できました。そして、私が一番印象的に感じた言葉はUNHCRのボスニア・ヘルツェゴビナで働いている職員の方からの「人の痛みを知る人間になること」でした。常に人の痛みや苦悩を感じ取れるようにすることで、相手を慈しみ、共に問題の解決に向けて努力することができると感じました。6人の多種多様な体験を聞くことができ、勉強になりました。この会から学んだことを多くの人に伝えていきたいと思います。

(平嶋 友裕)

◆ UNICEF訪問

2017.3.23

UNICEF では、本部に勤めている日本人の職員の方にお話をうかがいました。発展途上国での学校や医療についてお話ししてくださいました。また、職員の方も実際にアフガニスタンで5年間活動していたことがあるそうで、アフガニスタンでおこなっていた活動について教えてくださいました。ただ、発展させるだけでなく地域の方々と協力し、その国や地域に合わせた活動をしていくということが大切だと思いました。また、どの問題にも教育ということをしっかりしていかなければいけないのだとも感じました。また、お話を聞いていて現地の人が抱いている学校のイメージによって子どもが学校に通うことができないということを知りました。学校の環境であったり、現地の人の学校に対するイメージを変える活動が必要だとも感じました。子どもたちの未来をつくり、支えることができる活動はとても意義のあることだと強く感じました。

(川端 春花)

◆ スタイヴェサント高校の高校生との茶道体験

2017.3.24

私達はスタイヴェサント高校の高校生8人と共に、ニューヨーク市内にあるUrasenke Chanoyu Centerという場所で茶道体験をした。

茶道体験を指導してくれたのはアメリカ人の男性。彼は40年程、茶道をやっているそうだ。アメリカで、あるとき、ふと茶道用の道具を見つけたことをきっかけに茶道を始めたそうだ。

私達は、間近でお茶をたてるときの作法を見ることができた。また、実際にお茶を飲む際に、器から飲むときの作法やお菓子を食べる際のマナーなども教わった。

この茶道体験を通して、お茶を入れてくれている人、指導している人、体験している人など、全ての人との一体感を得ることができた。私達が日本を出発する前、茶道裏千家の千玄室さんは、茶を通して世界に平和を、とおっしゃっていた。みんなが一つのものを味わい、感謝しているということは平和への大切な一歩なのだと思った。

いくら国や文化が違っても人間の本質は変わらないと思う。美しいものを見て感動し、それを周りの人と分かち合う。この茶道体験は見ず知らずの人々の心を通わせてくれた。また、私達も高校生達も、日本という共通点があったため、より身近に感じることができた。

ここで感じたこと・思ったことを忘れずに、世界平和や国際理解のために自分に何ができるかよく考えたい。

(大友 志穂)