平成29年度 奧・井ノ上記念日本青少年国連訪問団

IV. 活動の記録

◆ 外務省訪問

2018.3.26

人生で初めて外務省を訪問しました。今回私達国連訪問団は普段職員の方達が使っている方から特別にいれさせてもらいましたが、本来は外来者に対するセキュリティが厳しいということを知りました。大きな会議室でしていただいた課長のお話から、日本の ODA のグラフとその年に起こった出来事を見てみると、日本の国連に対する意識が時代によって変化していることがわかりました。
特に印象に残ったのは、日本に帰国したときにワールドニュースをあまり放送せずバラエティ番組の多い日本のテレビに違和感を抱くという課長のお話です。新聞やテレビの情報を鵜呑みにするのではなく、1人1人がその情報をよく判断し考えることが大切だと思いました。またワールドニュースがもっと身近なものとしてみられるようになれば、日本国民の国連に対する意識も変わるのではないかと思いました。いただいた最新版の日本と国連のパンフレットをよく読んで、まずは自分が世界の様々な問題について考えようと思います。

(松友 杏樹)

◆ 国連広報センター訪問

2018.3.26

国連広報センターでの訪問で、私達は職員である妹尾さんからお話を伺いました。

国連広報センターは世界63か国にあり、それぞれの国で限られた予算の中で国連の活動を発信しています。毎日大量に押し寄せる国連からの情報の中で 日本に関係し、日本にとって大切な情報を優先して翻訳し伝えています。また、広報センターの大切な仕事の1つに新聞のクリッピングがあります。これは国連に対する数々の批判や隣国の情報を入手し、活動をより良くするために行われています。他にも、国民が実践しやすい国際貢献の普及では、フォトコンテストを開催したり、動画投稿キャンペーンを行ったりしています。私はその中でもナマケモノでもできる SDGsアクションガイドが印象に残りました。

今回の訪問で、私は自らも情報を発信し、国連の活動に興味をもってもらうことが大切だと実感しました。私の周りには SDGsを知らない人や自分には関係ないと思っている人がたくさんいます。そうした人に学生でもできる貢献があることを伝え、私自身も実践していきたいです。

(西野 麗華)

◆ 米国国連代表部訪問

2018.3.27

米国国連代表部ではジェイコブさんとミリー・マイヤーさんからお話を伺いました。世界には色々な問題があり、色々な国の代表の方がひとつのテーブルに集まって解決することや、他国とのパートナーシップをつくることがとても重要だというお話などをお聞きしました。また平和維持で優先的にすることは、まず争いを止めること、次にとても不安定な場所の改善など未解決問題が本当にたくさんあります。それらを解決・改善するためには他の国との協力なしにでは難しいということをおっしゃっていました。今アメリカは日本の代表部と密接に仕事をしていて、サポートするためにフレンドリーカントリーと共に良い関係を築けているようです。第二次世界大戦後、戦争が二度と起きないように設立された国連ですが、イエメンやシリアなどでは当時の戦争よりはとてもよくなりましたが、未だに大きな戦争が起きています。戦争をなくすためには、人間同士や国同士、先進国同士のつながりがしっかりとして始めて平和に導かれるということを学びました。

(太田 玲亜)

◆ UNICEF 訪問

2018.3.27

「国を建て直すのは子供達しかいない」

私達にお話をしてくださった奥村礼子さんは、アフガニスタンでインフラ整備のためのプロジェクトを行なった際、こう強く思ったそうです。もし、子供達がきちんとした栄養を得られ、また質の高い教育を受けられれば、その国の10年後は保証されるからです。そのために行なっている UNICEF の様々な活動の基盤にあるのは、「子供の権利条約」だそうです。私はその中の「教育を受ける権利」に特に注目しており、子供達が教育を受けられるようになるには、学校を建設することや、先生を派遣することが第一だと思っていました。しかし、お話を聞いているうちに、それは視野の狭い考えなのだと気付かされました。もちろん、そういったことも必要なのですが、生まれた直後の環境次第で、同じ勉強をしたとしても、その効果の違いが現れてしまうため、子供達がストレスを溜めずに過ごせ、脳の発達に支障をきたさないような環境づくりも大切なのだと知りました。様々な角度から問題をみることで効果的な解決策を導けるのだと学びました。

(根上 葵)

◆ 日本政府代表部訪問

2018.3.27

私は模擬国連に参加して、国連での駆け引きの難しさを少し分かったつもりでいた。しかし、川村大使をはじめとする外務省の方々から伺った実際の国連外交は、想像以上に奥が深く、地道で大変なものだった。

特に印象的だったのは、国連の会議以外でも、公邸に理事国の大使が集まって、ミニ安全保障理事会を行うなど様々な駆け引きが繰り広げられているということだ。各国の大使同士の個人的な結びつきも、国連の場では日本への信頼となることもあり、多くの人と友好な関係を築くことが重要だとおっしゃっていた。

そして、そこで役に立つのは、意外にも語学力ではなく趣味や特技があることだとも教えていただいた。それらがあるだけで、話題にもなり、互いをよく知るきっかけとなる。グローバル化が進む今、言語や文化などの壁を乗り越えることにばかり目を向けてしまいがちだが、スポーツや娯楽などの国境を越えて繋がれる趣味を作り、自分を磨くことも国際社会で活躍するためには必要なのではないだろうか。私も様々なことに挑戦して、趣味や特技を身につけたいと思う。

(伊藤 優花)

◆ UNHCR 訪問

2018.3.27

UNHCR では、世界に6000万人以上いる難民の現状や、難民への支援について、渥美さくらさんからお話を伺った。

その中でも印象に残ったのは、「法的支援だけでは難民を救うことができない」という言葉だ。 UNHCR では、法的支援だけでなく、実際に難民キャンプへ行き、食糧支援やインフラの整備などの活動を行っている。これは、難民を漠然としたものではなく、一人一人の人間として捉えているからこそできることではないだろうか。そこで、私は自分自身を振り返ってみた。私は学校などを通して災害の被災者などに募金をすることがよくある。しかし、その時の私は災害の被災者を漠然としたものとして捉えていた。これからは、災害の被災地に実際に行くなどして、「一人一人の人間を支援する」という気持ちを大切にしていきたいと思う。

UNHCR の訪問は、支援の在り方について考える、素晴らしい機会となった。

(赤松 菜々子)

◆ イラク国連代表部訪問

2018.3.28

沢山の感謝の言葉・・・。

イラク国連代表部を訪問した際、職員の方々は私達訪問団に何度も何度も感謝の言葉を述べていました。

「日本には、イラクが一番苦しい時に助けてもらい、乗り越えられました。ありがとうございます。」

この言葉の背景には、一体何人の国際機関で働く日本人の方々のご苦労があったのだろう。外務省の方々、国連の方々・・・私は、イラク国連代表部を訪問する前にお会いした方々の顔が次々と思い出されました。
外務省や国連で働く日本人の方々が、外国で、熱い想いを持って、懸命に活動して下さっているお陰で、外国の方々が日本に対して良いイメージを持っているのだと思います。
感謝という言葉では足りない気持ちを感じるとともに、日本人に生まれた事を誇りに思いました。

「貧困を終わらせて、すべての国民に自由を与えたい。」

イラク国連代表部の職員の方が一番大きな声でおっしゃった言葉です。
Education first・・・世界の平和は教育でしか成し得ないのかもしれません。
私も誰かに自由を与えられる人になりたいです。

(荻野 真緒)

◆ 日本人国連職員の方との昼食懇談会

2018.3.28

お忙しい中、5人の日本人国連職員が来てくださり、一緒にお昼ご飯を食べながらお話をしてくださいました。5人のお話を聞く中で共有していると感じたのは自分の視野を広く持っているということです。きちんと自分と話し合いながら色々なことにチャレンジするという精神が今の自分を持っているということを強く感じました。また興味深かったのは「何かに特化する」ということです。自分の興味のある分野に特化すべきだという皆さんの意見から、グローバルで活躍する人材を育てるためには日本の教育プログラムを見直す必要があるのかもしれないと思いました。また最近は、私は世界規模の問題について中々目を向けようとしない回りの人たちとの意識の差を感じどうしたら気づいてもらえるのか、どうやったら伝わるのか悩んでいました。すると今回お話した方の中にも同じような思いをした方が複数いらっしゃり、また考えても今までずっと答えがでなかったこの悩みに対する解決策がみなさんがくださったアドバイスによってみえてきたような気がしました。 不安をたくさん抱える自分に勇気をあたえてくれた時間になりました。

(松友 杏樹)

◆ UN Women 訪問

2018.3.28

UN Women には、もともと強い関心があったため、ここで研修することができてとても嬉しかった。男尊女卑の文化により女性・女児に対し迫害をする国がまだ多くあると知ったのがきっかけで、性の問題に関心を持ち始めた。私が目にしたポスターには、私と同年代の少女の姿があった。

「どうにかしたい!」という想いはあるものの、どうしたらいいのか。それまでの私は、ネットで得る情報しか手元になかった。そのような中で、 職員の方々やインターン生から伺ったお話はとても価値のあるものだった。性犯罪や性による不当な差別の撤廃へのプロセスを知ることで、解決方法が私の中でより明確に可視化された。この問題はデリケートで、まだまだ課題が多くある。しかし、ジェンダーの平等は単に SDGs の第十条であるだけではなく、他の目標を達成するためにも不可欠であると思うのだ。その達成には一部の人だけでなく世界中をも巻き込んだムーブメントであるべきだ。

(保田 喜央)

◆ スタイヴェサント高校生との交流会

2018.3.29

「漢字が難しい」と交流会で知り合った友達がみな口をそろえて言っていました。

私たちはスタイヴェサント高校生と交流をしました。高校での交流とバスの中での交流、食事の時の交流と3回色々な人とお話をしました。まず、高校での交流です。私たち8人が皆の前で自己紹介をした後、それぞれのグループに分かれて交流をしました。私のグループは中国、韓国、アメリカで年齢もそれぞれ異なった様々な人とお話をしました。3人ともアメリカ育ちで英語が堪能なことはもちろん、日本にはまだ来たことが無いといっていましたが、日本語もお上手でした。

次にバスの中での交流です。隣の席になった人は、私と同じ年齢の韓国の人でした。こちらも日本に来たことがないといっていましたが、日本語が上手なのでほぼ日本語で会話をしていました。

最後に食事の時の交流です。たまたま目の前に座った人が私と共通点が多く、とても意気投合しました。その人は一度だけ日本にきたことがあるそうです。

今回、交流した人たちは皆日本語が本当に上手で私たちも負けていられないと思いました。

「漢字が難しい」と言っていましたが、皆さん頑張っているので、私も英語の向上にもっと精進しようと思いました。

(太田 玲亜)

◆ スタイヴェサント高校生との茶道体験

2018.3.29

グローバル化が進む現代社会において文化のような古来より培われてきたものは、一種の柵のようだと私は考えていました。その国独自の文化は他国の人々には理解し難い部分もあるのではないかと思っていたからです。しかし、私達が現地の高校生と共に茶道を嗜んだ後、その考えは払拭されました。共に茶道を嗜んだ高校生のうちの一人が、着物から菓子を包むための紙を取り出した事に対し、ポケットがないのに、どこから取り出したのかと尋ねてきました。私達日本人にとってはそれが当たり前のことであり、どこから取り出したかなど気にもしません。しかし、そのふとした疑問から、私達はそれが日本ならではのことなのだと認識することができます。またそのアメリカの高校生は、この疑問を解決することで、異文化理解を深められたと思います。理解し難い部分を必死に理解しようとする姿勢こそ、グローバル化が進む現代社会に生きる私達に求められているのです。

(根上 葵)