2018年度 奧・井ノ上記念日本青少年国連訪問団

IV. 活動の記録

◆ 外務省訪問

2019.3.25

生まれて初めて外務省に行きました。外務省の前にはちょうど桜が咲いていて、とてもきれいでした。

印象深かったのは、日本が行っている難民問題への対策について話されていたことです。日本は諸外国から難民を受け入れていないことを批難されていますし、学校でもそのような日本の立ち位置を批判する声を多く聞いてきました。しかし、実際には、日本政府は過去の反省を生かし、難民が発生する根本的な原因解決により力を入れていることを知りました。知らず知らずのうちに、自分が見聞きしていた情報がすべて正しいと思っていたことを反省しました。客観的に物事を見るためには、同じ物事に関する多くの情報を集めることが大切だと思いました。
研修は終わりましたが、これからは研修で学んだことを生かし、日本の国際社会での立ち位置をもっと理解するとともに、一人の人間としてこれからどう生きていきたいのか考えたいと思います。

(盧 優慈)

◆ 国連広報センター訪問

2019.3.25

私たちは東京の国連広報センターで、主にパレスチナ難民の支援・広報を担当してきた妹尾さんという方とお会いすることができた。

妹尾さんが語るパレスチナ難民の現状は悲惨なものだった。逃れた先の国でも暮らせなくなり、他の国に再避難せざるを得ない人々。ガザに閉じ込められて閉鎖的な環境で過ごし、孤立する家族。親戚同士の結婚によって生まれる障がい児。

しかし、妹尾さんはおっしゃった。
「パレスチナの方々は、みんな前向きなのです。いつも笑顔で、未来への希望を持って生きています。」

彼らは、いつか自分たちが難民ではなくなったときのために、意欲的に学習や仕事に取り組んでいるそうだ。その意欲を、日本人も見習うべきではないだろうか。支援する側、される側と立場を分けるのではなく、互いに学び合うことができるのだと感じた。

(前田 葵)

◆ 日本政府代表部訪問

2019.3.26

星野大使とのブリーフィングでは、国連日本代表部がどのように機能しているか、また日本からみた国連はどのような立場なのか、国連からみた日本はどのような立場なのかということについて多角的な視点で教えていただいた。

星野大使が強く訴えられたのは、「国連はみんなでつくるもの」、「正当性のある活動をすること」の重要性だ。また、「正当性とは、世界の国で“そうだ”と言ってもらえること」だとも解説された。

日本の国際協力活動を“正当性がある”と認める国がもっと増えることが、日本のこれからの国際社会でのリーダーシップの生命線だと僕は思った。

日本の国連代表部は、日本や国際社会の平和のために、昨日より今日、今日より明日へと各国とのパートナーシップを広げていらっしゃった。仕事に対する責任と熱意にふれ、生き方にあこがれてしまった。星野大使をはじめ訪問する機会を作ってくださったみなさんに心から感謝したい。ありがとうございました。

(石倉 要)

◆ 国連日本人職員との昼食懇談会

2019.3.26

国連本部の国連主要機関で働く日本人職員と食事を共にし、意見交換をする機会を得た。

僕は、この貴重な機会に自身の意見を述べた。僕は小四で途上国支援に関心をもって以来、ペットボトルキャップ収集から始まり、各地で様々な啓発活動を行ってきた。昨年は「世界一大きな授業」に参加して新潟県民向けに教育についての授業を行ったし、「安全な水」を届ける持続可能な支援事業を学びにカンボジアにも行った。その中で、SDGs 全体を解決し世界平和に導くには、四番の教育が最も重要と考えた。各国の子どもが教育により、知恵や工夫、コミュニケーション能力を身に着けることで、一七番のパートナーシップが活性化し、相互関係がうまれると考えたからだ。

それに対し、僕の隣席の国連総会開発計画に勤務する職員の答えは、たった一言だった。

「それは理想論だね。」

僕は、その言葉の真意を考えた。未来を担う子供たちが教育を受けることで自国の問題を将来子供たちが解決できる。しかし、その間も他の問題は存在し続ける。教育にかける予算で貧困や水問題に苦しむ人を救えるかもしれない。同時進行で問題を解決すべく国連はSDGsという一七の目標を掲げたのだと、彼は教えてくれた気がした。一つの問題ばかりに注目するのではなく、バランスが大切なのだと。

世界の問題は多岐に渡る。問題の裏にも原因となる別の問題が隠されている。これからも問題解決の糸口を見つけるため、様々な国に渡り、生の現実に触れ、学び続けていく。

(古泉 修行)

◆ アメリカ政府代表部訪問

2019.3.26

未だに外交的問題として、日本でも多くのメディアで取り扱われる北朝鮮の核問題。北朝鮮がミサイル、核実験を行う度に日本には脅威が降りかかります。アメリカ政府代表部訪問では北朝鮮問題とアジアの関係を主なトピックとして学ばせていただきました。日本の一国民として、黙認できないお話を政治顧問である Jonathan Taylor さん から聞かせて頂けたことを非常に光栄に思います。以前まで、国交問題に関しては政府のみの決議の中行われると思い込んでいました。ですが実際は国連が多くの問題解決に向けて先導を切っていることを知りました。北朝鮮問題に関しても国連としての決議がかかり、制裁を取り決めているということに、国連の重要性を改めて感じました。そして国際連合は国と国との利益や力関係だけではなく、世界の秩序と平和を保つ重要な役割を担っているのだと学びました。

(古賀 まい)

◆ UNHCR 訪問

2019.3.26

UNHCR を訪問し、渥美さくらさんのお話を聞くことができました。

近年、難民問題がグローバルイシューになり、各国が難民問題に取り組む中、日本でもよく難民に関するニュースを見るようになりました。

私は UNHCR を訪問するまで、難民受け入れを活発に行っている諸外国に比べると、日本は難民に対して冷たい国だと感じていました。しかしそれは間違いで、日本は難民を受け入れるだけの一時的救済ではなく、難民が出てしまう根本的原因である紛争の予防に尽力していることを知りました。

今回 UNHCR を訪問できなければ、私はずっと日本は難民に冷たいというイメージを持っていたと思うと、物事の表面だけをみて批判することの恐ろしさを感じました。そして私の周りにも日本は難民に冷たいと感じている人は少なからずいると思います。だから今回の学びを活かして渥美さんから伺ったお話を周りに広めていきます。

難民のいない平和な世界が訪れる時は UNHCR がなくなる時だけだと渥美さんはおっしゃいました。いつか、本当に平和が訪れる時、私は難民問題の解決にほんの少しでも貢献できたと言える人間でいたいです。

(橋本 七帆)

◆ イラク国連代表部訪問

2019.3.27

イラク国連代表部を訪問させていただいたとき、職員の方々は、笑顔で出迎えてくださいました。

日本は、イラクに力強い支援をしたことにより、イラクの方々は、とても日本に感謝しておられました。これは国際機関で働く日本の方々の努力があったからこそ、そして、外務省や国連などで働いている日本人の方々が、他国でサポートし、懸命に活動しているお陰で、他国の方が日本に対して良いイメージを持っていると思うと、とても嬉しくなりました。

イラクと日本は、戦争の苦い思いを乗り越えた経験や習慣など、共通点がたくさんあることを教えてくださり、イラクは日本をお手本とされていると知りました。

私は、あまり他国の国と日本の共通点を考えたりすることがありませんでした。 同じアジアにいて、距離があっても共通することがあると知ることができました。

イラクや他国は、日本に支えられ今があると知り、私も様々な形で支援などできたらなと思いました。

(谷口 珠綺)

◆ 川村大使との昼食懇談会

2019.3.27

私たちは川村大使主催の昼食懇談会に招待していただき、いま国連が掲げる SDGs 達成に向けた取組みについて、大使や職員の方々からお話を伺いました。
その中で「 SDGs を達成することがゴールなのではなく、そこからがスタートなのだ。」ということ、そして「今ある SDGs は完璧なものではない。そこに必要とされる新たな項目を自分で考え加えていってほしい。」というお話がありました。世界は刻々と変化を遂げています。現在、世界が抱える問題を直視しつつ、その先を見つめ考え行動していくことが大切なのです。そこから SDGs をより良いものに編み直していくヒントを得ることができるように思います。私たち世代がより積極的に国際社会に関わっていくことが求められているのだと強く感じました。世界に目を開き私たち一人ひとりの力を結集し、より豊かなこの地球を創造していくことが、今をそしてこれからを生きる私たちの使命なのです。

(砂川 友美子)

◆ 現地学生との交流会

2019.3.28

ニューヨークの学生と交流した私にとって特に新鮮だったのは、生徒の「フレンドリーさ」、そして「積極性」だ。スタイヴサント高校の授業風景は、日本の私の中学校のそれとは大きく異なっていた。

スタイヴサント高校の生徒は、私たち日本人がグループに入った時、

「こんにちは。元気?」

と気さくに話しかけてくれた。常に笑顔で話してくれる生徒たちと語り合ううちに私の緊張も解け、授業が終わるころには別れるのが惜しいほどだった。また彼らは、母国語ではない日本語を懸命に話そうとしていた。伝えたいことを日本語でどう言えばいいのかわからない時も、他の生徒に尋ね、それを自ら伝えようとする姿勢に刺激を受けた。

4月から私も高校生になる。高校ではスタイヴサント高校のような活気のある授業を創れるよう、率先して努力していきたい。

(前田 葵)

◆ 現地学生との茶道体験

2019.3.28

初めて飲んだ抹茶は想像よりも苦かったのですが、バスで隣に座ったケイトリンは美味しかったと言ったので驚きました。茶道は日本の文化ですが、日本人の私は苦いと感じ、アメリカ人のケイトリンは美味しいと感じて、不思議な気持ちになりました。

バスの中は英語と日本語で溢れかえっていて、初めて会ったとは思えない雰囲気が居心地よかったです。

ケイトリンは日本語がとても上手でした。私が、「発音はどうやったらうまくなるの?」と聞くと、「漢字はどうしたら覚えられるの?」と聞き返してきて、二人で難しいねと笑い合いました。グローバル化が進むにつれて、言語の壁は大きくなっていくと思います。しかし、外国語を学ぶ難しさも、楽しさも、学んでいる言語が違うだけで感じることは全て一緒なのだとケイトリンと話して分かりました。住んでいる国も文化も全く違うのに、外国語を学ぶことでお互いを理解できるようになり、私たちを同じ気持ちにさせるのは、なんて素敵なことなのだろうと思いました。

(橋本 七帆)