2018年度 奧・井ノ上記念日本青少年国連訪問団

V. 感想文

国連訪問団に参加して

石倉 要

今回の国連の訪問は僕にとって素晴らしくかけがいのない体験となった。僕は、今まで海外に行ったことがなかった。だから、国際平和や貢献について考えてきたことが平面的だったように思う。しかし、日本、アメリカ、イラクの 3つの国の国連代表部の各国の代表の方の声を聞くと、国際問題は複雑で、国やいろいろな機関のパートナーシップで解決を進めていかなければならないことがわかった。

国連の邦人職員の方との昼食会で、「現場と話し合われていることでは少しギャップがある」という話を聞いた。これは、国際協力が本当に機能する上での大きな課題だと思う。話し合って実行しなければ、何も変わらないからだ。僕は、これからの世の中は、協力される側の国の希望にコミットした協力でないといけないと思う。また、日本が、変化していく世の中でどのような立場で活躍するべきか、ということも、みんなで考えなければならない。

このような国際問題の難しさを今まで僕は知らなかった。「超ショック」という感じだ。世界が抱えるすべての問題の解決するための持続可能な目標 SDGs がある。目標を実現するため、世界中の誰一人も残さない世の中の仕組みを考えなければならない。誰がその仕組みを作る?そう私達だ。問題を解決できる鍵は私達の手中にある。SDGs を自分の手で実現するという強い意志をもち、国際問題を自分のこととして考える社会を実現したいと心の底から願った。僕は、これから、日々の一瞬一瞬の中に SDGs に込められた願いを大切にするつもりだ。2018年度 奥・井ノ上記念青少年国連訪問派遣団の一員となれ、本当に良かった。


国連訪問団に参加して

古泉 修行

国連には六つの主要な機関がある。さらに一五の専門機関と数多くの基金などの各種機関が存在している。僕は小六で国連を訪問しているので、今回の研修は二回目となる。前回は学びの中心が SDGs で、僕は特に六番の水問題について深く掘り下げたため、国連のシステムについて詳しく学んだのは今回が初めてだった。表舞台に立っている国連総会などの主要機関だけでなく、枝分かれしている組織の量の多さに驚いた。関係機関がそれぞれの役割をこなし土台を築くからこそ、各国の代表であるリーダーたちが世界を統治できことを知った。

国連の職員の多くは、留学などで子どもの頃から世界を見ていると自己紹介で語っていた。皆、自身の目で世界を見、幅広い体験に基づいた知識をもち活躍している。その職員の方々に直接触れ、出身国が異なっても同じ志に向かい協力できる素晴らしさを実感した。

僕は最近、先進国が抱える問題にも関心がある。科学の急速な進歩に伴う新製品の誕生の裏で、廃棄される多量のごみ問題などについてだ。SDGs は、途上国のみならず先進国も解決すべき問題を掲げている。僕は、国連の先進国に対する取り組みについて知りたいと思い、事前学習をして臨んだ。しかし、今回の研修では、参加者個々がもつ疑問について追及することはできず残念だった。それでも、様々な国出身の職員が力を合わせて働く姿から次への大きな意欲をもらった。

僕は今後も、世界中すべての人が幸せに生きることができる世の中を目指す。そのために、様々な国を訪問し現地の人と交流し、自分のできることを積極的に行う。そして、高校生で再び国連を訪問することを心に誓った。

今回は貴重な体験ができたことに心から感謝している。この経験を生かし、今後も啓発活動を継続する決意を固めた。

「甘ちゃん」卒業

前田 葵

まず、今回の研修にあたって協力してくださった多くの方々に、心から感謝したい。私にとっては、全てが刺激的であった。研修先ではもちろん、研修以外の場面でも今までに知らなかった世界や、たくさんの魅力的な人と出会うことができた。

中でも、私にとっての一番の収穫は、「自分はまだまだ甘いと思い知らされたこと」だ。
私は、今まで本や新聞、ニュースなどで知識を得たり、海外研修に参加したりしたことで、世界のことを知っているつもりになっていた。しかし、それは違うということを、1週間という短い期間で痛感させられたのだ。本には書かれていない世界の問題の現状を、リアルな数字で実感できた。様々な立場の人と意見交換をし、今までにない視点を得て、視野が広がった。また、共に研修に参加した仲間も、世界の問題に関し、幅広い知識や視野に基づく深い考えを持っていて、今までの学びで満足していた自分が恥ずかしくなった。

研修で出会った国連の大使や職員の方々は口々におっしゃった。

「どんどん外に出て、色々な学びを得よう。」
「学んだことを周りに発信しよう。」
「得た学びをもとに行動を起こそう。」

今、私にできるのは、これらを積極的に行い、自分の成長の糧とすることだ。将来、より良い世界の実現に貢献できる人間となるために。

国連訪問団に参加して

砂川 友美子

この研修で過ごした時間は本当にあっという間でした。しかしその内容は深く濃く私の心に残り、忘れられないものとなりました。

特に UNHCR ニューヨーク事務所の訪問は、私の心に響きました。日々テレビのニュースで目にする多くの難民。UNHCR ではこの難民問題を解決するため行っている様々な活動についてお話を伺いました。「可哀想だという気持ちで難民の方と接しない」ということ、またアントニオ・グテーレス国連事務総長(前国連難民高等弁務官)の「何事も予防することが大切である」という考えをしっかり心に刻みました。この話を伺ってから、人はなぜ争うのか争わなければならないのか考えるようになりました。国や言語、生活環境が違っても、私たちは同じ人間でありそこに差や違いは存在しません。ただ少しだけ人種、国籍や民族といった枠にとらわれ過ぎているのかもしれません。その枠を開放し、もっと人として向き合うことができたなら、お互いを認め合う心が生まれるはずです。これは国連が掲げる SDGs 達成のためにも欠くことができないものではないかと考えます。これからもたくさんの経験や活動を積み重ね、この問いに対する答えを探し求めていきます。そして国際社会に貢献していけるよう学んでいきたいと思います。

最後に国連訪問団の一員として貴重な機会を与えていただきましたことを感謝致します。ありがとうございました。

国連訪問団に参加して全体感想文

谷口 珠綺

今回の研修で、国際機関で働かれている方々のお話を聞くことができ、色々なことを考えさせられました。

私が行なっている SDGs は、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」です。他国でも、私が行なっている活動と似ていることをしている国があると知りました。野生動物と共存し、傷つけず追い払う活動をもっと世界に広がっていけばいいなと思いました。そして、少しでも銃を使わない国が増えていったらいいなと私は願います。

また、今までは活動内容だけの中で考えてきました。ですが、私たちの活動で難民問題を手助けできたら…と思いました。

この視野を広げようと思ったのは、UNHCR とイラク政府代表訪問でお話を聞いていたときです。気候変動により雨が少なく、農業などにも問題が起こりそれにともない、水不足が起きていること。今は、テクノロジーを使って水の量を調整したり、食糧支援で水を送ったりされていると知りました。

私も、耕作放棄地をなくす活動などを活かして、難民問題に貢献できるように、少しでも力になれるようにしていきたいです。

この一週間は、私にとってたくさんの出会いがあり、とても貴重な体験をさせていただきました。今回、この研修で考えさせられたこと、学んだことをたくさんの人に広め、将来私が、どんな職業に就くとしても、国際協力に貢献できる活動をしていきたいです。

今回の研修で関わってくださった全ての方々に感謝、お礼申し上げます。

国連訪問団に参加して

盧 優慈

多くの人と会い、様々なことを考えさせられた日々でした。

全体を通してまず感じたことは私の今までの認識を改める必要があるということでした。ニュースなどから見える国際社会は各国が自国の利益を求め、全く前に進んでいない印象でした。だからこそ、世界には未だに貧しく飢えている人々がいて、本当に世界は良くなるのだろうか、などと考えていました。

しかし、実際に国連で働く様々な分野の方々から話を聞き、心から世界の平和を求める人が多くいるのだと知りました。互いに支援や協力をし合いながら、確実に世界は前へ前へと進んでいることが感じられました。そしてそのような志を持つ人々とともに働きたいと強く思いました。

今の私にできることは何だろうと考えたとき、私が思いつくのは「伝えること」でした。今回の研修で課題に思ったのは、SDGs など世界の問題に興味を持っている人が自分の周りであまり多くないということです。もちろん全ての人に興味を持たせることはできませんが、私が伝えることで 1人でも多く関心を向けてくれる人がいればいいなと思っています。

今回ともに行動した仲間たちは私よりも必死に世界のために思いを巡らせていて、とても刺激を受けました。私だからできることがきっとあると思います。見つけていきたいと思います。

この研修に参加できたこと、同じ志を持つ仲間と出会えたこと、とても嬉しく思います。研修を実現してくださった全ての人に感謝します。ありがとうございました。

国連訪問団に参加して

橋本 七帆

本当に一週間もあったのかなと疑うほど一日一日があっという間で、感動にあふれていて、充実していました。確かに楽しかったし、一生の思い出になりました。しかし私は、この研修は楽しさよりもきつさを感じることの方が多かったです。なぜなら、自分のレベルの低さを痛感する研修だったからです。

派遣団には英語を話せる人が多くて、話せないにしても気持ちを伝えようと必死になる人ばかりでした。そして自分の夢を持っている人がほとんどでした。英語も話せないし、将来も漠然と国際関係に進みたいと考えていた私にとって一緒に派遣された人たちの学ぶ姿勢は衝撃的でした。英語で質問する姿にも、夢を堂々と語る姿にも憧れました。自分に足りないものが多すぎて、私は国連という場所にいることをとても恥ずかしく感じました。

しかし私にも自分に自信をもてる出来事がありました。川村大使との昼食会で、質問の時間に一番初めに手を挙げた私に「一番に発言することはアメリカ人ですら難しいと感じるものなのに、それをしたあなたにおめでとうと言いたい。」と川村大使は声をかけてくださいました。自分にも一つは良いと思ってもらえる所があるのだと思うと、嬉しくてたまりませんでした。

研修を通して出会えた方々に少しでも追いつけるように、今より成長して国連に戻ってきたいです。

この研修に参加できたことを本当に幸せに思います。そしてこの研修に関わってくださった全ての方々に心から感謝します。これから成長し続けられるように、研修での学びを活かして努力していきます。

国連訪問団に参加して

古賀 まい

人生においての土台や糧を授け、自分自身の引き出しを増やしてくれた、そのようなニューヨーク訪問でした。諸国が抱える問題の表と裏を知りたいという好奇心を胸に、国の代表としての自覚と責任を感じながらスタートした研修は私に多くの学びと気付きを与えました。様々な場所を訪問し、お話を聞いていく中で最も世界の難民問題と UNHCR の取り組みについてが興味深かったです。日本では比較的難民を目にすることが少なく、難民が留まる場所は偏っているのだと思い混んでいました。実際は 6800万人以上が定住場所を追われていて2秒に1人の計算で増えて続けています。その数に非常に驚きました。UNHCR は難民に対するグローバルコンパクトを取り決め、難民への支援を行っています。世界が一丸となり国連の枠組みを使って、難民保護を促進しているのです。各国が多くの取り組みをする中で、日本ではまだ難民問題の深刻さが国民にまで浸透していないと思いました。国連の取り組みと国民の認識の間のコミュニケーションに未だ歪みがあるように思えます。これが一つの表と裏なのではないかと感じます。今の限界を見て、自分ならどういうアプローチをすることができるのかを考えた時にやはり経験すること、したこと、感じたことを内に秘めずに発信することが必要となると思います。日本では経済的援助を行っていますがそれを知らない人々も多くいると思います。日本が行っている取り組みに加え、他の国と比較してどのような課題が持ち上がっているのかを、人から人への伝達が徐々に広がって国としての認識にも繋がると信じて、私も様々なことを自ら発信していこうと思います。その他にも本当に沢山の身の詰まった経験をさせていただきました。心で多くを沁みて感じ、自分の体で感じて吸収できたと思います。この頂けた機会を大切に、自分には果たして何ができるのかという視点で物事を見ていこうと思います。