平成29年度 奧・井ノ上記念日本青少年国連訪問団

V. 感想文

「世界平和の為に、私に何ができるのか・・・。」

荻野 真緒

国連訪問団に参加している間中ずっと、私が考えていたことです。
私は将来医師になりたいと思っています。
けれど、私がなりたいのは、発展途上国などでボランティア活動をする医師ではなく、地元北海道の地域医療を支える医師です。
そんな私が世界平和の為に何ができるのか・・・。

今回、沢山の外務省の方々、国際機関で働く職員の方々のお話を聞き、世界で起こっている問題を解決する鍵は「教育」にあると感じました。
「教育は国を発展させ、人を寛容にする」マララさんの言葉です。
平和な心を持つ人を育てることが、世界平和への近道なのだと私は思います。

訪問を終えて私は、
「日本でできる平和支援の形を作りたい、そして広めたい。」と考えるようになりました。
具体的には、発展途上国や女性の地位が低い国の子供や女性を留学生として受け入れ、平和な日本を見ていただき、自国に戻った時にお金を稼ぐ手段となる教育環境を整える活動をしていきたいと。

日本でできることを増やすこと、他人事ではなく、世界平和を身近な事と感じる日本人を増やすことが、国連訪問団に参加した私がこれからすべきことなのだと感じました。
国連訪問団に参加させていただいて、世界の様々な場所で、厳しい環境の中でも、使命感に燃えて、日本の為に活動してくださっている多くの方々と出会う機会を与えていただいたことに、心から感謝します。


奥・井上記念国連訪問派遣団に参加して

赤松 菜々子

今回の研修では、アメリカ・イラクの政府代表部や UNICEF 、UNHCR 、UNWOMEN など、様々な国連の機関を訪問し、色々な人と会った。その人達からお話を聞いていくうちに、私はある共通点を見出した。それは、どの人も自分のやりたいことが明確にあるということだ。子供達を幸せにしたい、難民を救いたい、男女平等を実現させたい、などやりたいことは様々だったが、自分のやりたいことを語る姿はとても輝いていた。その姿を見て、自分も早くやりたいことを明確に見つけたいと思った

私には、医師になりたいという夢がある。しかし、医師になって何をするかなど、具体的なことはあまり考えていない。早く、やりたいことを見つけるには何をしたらよいのだろうか。しかし、お話を聞くうちにそのような考えも次第に消えていった。なぜなら、国連の職員になるのを決めたのは社会人になってからという人が多かったからだ。私は、まず必要なのは経験だと思った。様々なことを経験し、たくさんのことを吸収して、やりたいことを見つけるのはそれからだ。

今回の研修では、多岐に渡る国際問題についてじっくりと考えることができた。この経験が自分の将来に直結するかどうかは分からないが、私の視野や将来の選択肢をぐっと広げてくれたことは間違いない。この研修が将来につながる道の一つの大事な通過点であるという意識を忘れずに、将来に向けてひたむきに頑張りたい。

全体の感想について

保田 喜央

あっという間の時間だった。一日一日が凄まじい勢いで過ぎていく。あれほど自発的に学びたいという意欲にかられたことはかつてなかった。訪問団として過ごした約一週間はとても色濃く、これから私が国際社会を生きていく上で重要な糧になるだろう。

今回の研修で出会った国連職員の方々、各国代表部・外務省の方々には共通していることがいくつも見られた。みな信念を持ち、考え続けている人であり、優れたコミュニケーターなのだ。あらゆる人々が持つ尊厳と権利を尊重するという信念のもとに、それに牴牾する問題を批判的かつ創造的に考えている。不確実な事態に対しても熟慮と決断力、責任感を持って向き合っているのだ。そして出た結論を複数の言語や様々な方法を用いて国際間の意思疎通をしている。私たちが何としてでも倣うべき姿があった。

私が一年生のときにこのコンテストに応募したときから、特賞を受けてニューヨークに渡って学ぶことが中学最大の目標だった。しかし、今回の研修を受けてそれは違うということに気づいた。学ぶことが最終地点ではない。今回学んだことを吸収する 「インフォーム」( in-form ) だけではなく、これからに活かしていく 「パフォーム」( per-form ) が重要なのだと感じた。そして 「パフォーム」 の段階でも、まだまだ私を待っている学びがある。ここが最終地点じゃない。中学生を終えるまで、あと一年ある。私の目標は、もっと大きくてもいいみたいだ。

国連訪問団 全体感想

伊藤 優花

今回の研修でたくさんの国際機関で働く職員や外務省の方々から貴重なお話を伺い、私はいつしか UN Magic に魅せられてしまった。アメリカ政府代表部のジェイコブさん曰く、UN Magic とは「国連が持つ、人々を一つにさせる力」だそうだ。

しかし、UNICEF や UN Woman 、UNHCR 、 日本・アメリカ・イラクの政府代表部を訪問する中で、その魔法を支えているのは、国連で働かれている人々の「世界をより良くする」という確固たる想いだと感じた。小学校や手洗い場の建設のために地元の人を根気強く説得したり、空爆の最中にも難民の避難を手助けしたり…. どれも生半可な気持ちでは務めきれない大変な仕事ばかりだ。それでも、その道で働き続けるのは一人一人に揺るぎない想いがあるからで、その想いの努力の結晶が UN Magic になっているのではないだろうか。

そして、今回の国連訪問でその UN Magic に触れた私は、ぼんやりと曖昧にしか考えていなかった国連職員や外交官の仕事がはっきりとした将来の目標となった。何でもインターネットで簡単に検索できる時代だが、まだまだ知らない世界があること、遠い世界の問題は私たちにも手が届くところにあり、問題解決に向けてアクションを起こせること。奥・井ノ上記念日本青少年国連訪問派遣団の一員として NY で、肌で感じ、学び得られたことは計り知れない。この研修を決してゴールとせず、まずは今回の貴重な体験を通して学んだことを伝えていくことが私の使命だ。若い世代にも UN Magic を広げていこうと思う。

最後に、この研修に関わってくださった全ての方々にお礼申し上げたい。

全体の感想(研修に参加しての感想)

西野 麗華

今回の研修は、私の人生、価値観を180°変え、大きく成長させてくれたものでした。進むべき道を示してくれたようにも思いました。以前は、ただ漠然と国際関係で働けたらいいなあくらいにしか思っていなかったのですが、今は「もう一度あの場に帰りたい」そう強く思います。

研修の一週間は本当にあっという間で、毎日、刺激と楽しさで充実していました。UNICEF 訪問では、奥村さんから、現場で活躍されていた経験をもとに、紛争やテロなどに苦しむ人々の状況やそこでの支援を教えていただきました。川村大使、木下書記官、鈴木書記官との昼食懇談会では外交官時代の経験や故奥大使、井上書記官の熱い思いなどを伺いました。各政府代表部では、国と国連をつなぐ大切な役割を担っていることを肌で感じました。他にもさまざまな場所、人々を訪問し、触れ合ったことで思ったことがあります。それは皆さん「自分が何がしたいか」を明確にもち、運命に導かれたように、なるべくして外交官、国連職員になっていたことです。いつ入ったか、そのきっかけはそれぞれですが、強い志をもって日々地道に積み重ねた苦労が夢の実現につながっていました。

私も今の状態ではとても胸を張って夢を語れる状況にありませんが、この研修をモチベーションアップにつなげて、語学力や学問、そして個性を磨いて、あの地に帰れるように頑張ります。

今回の研修を実現して下さった全ての皆さん、仲間に感謝を、ありがとうございました。

国連訪問団に参加して

太田 玲亜

奥・井上記念日本青少年国連訪問派遣団に参加させていただいたこの一週間は、非常に有意義なものでした。この研修で特に印象に残っているのは、UNICEF 訪問です。世界には、多くの子供が教育を受けずにそのまま成人し、結婚・出産、生まれた子供も同じことを行い貧困の連鎖。このことはフィリピンに住んでいた経験と、フィリピンだけに限らずほかにももっと大変な国などをニュースで見て知りました。しかし UNICEF 訪問でそれらについてまだまだたくさん知らないことがあり、様々な問題をとても身近に感じました。「お手洗いの習慣がない」「男女別のトイレがない」ということを伺った時は、内心衝撃を受けました。教育や貧困について考えていたものの、お手洗いや男女別々のトイレなどといった生活するには重要な細かい部分にまで目が届いていませんでした。日本では当たり前のお手洗いや男女別々のトイレが実は他の国では当たり前ではなく、それ以上にそういった考えを持っていないまま過ごしていることを学びました。教育を受けていないことが貧困を始め、衛生や保険など様々な問題の発端ということを身をもって知りました。

また、研修で共に訪問した皆さんよい方ばかりで、仲間達のそれぞれの幅広い活動に刺激を得ました。

このように貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。この経験を糧に世界のために貢献していきたいと思います。

全体の感想

根上 葵

Think globally , Act locally

これがこの研修における私のテーマでした。私自身、この考えを基にした教育格差に対する解決策を主張し、この研修に参加させていただけることになったので、特別な思い入れがあります。この研修での一番大きな学びは、あらゆることに「繋がり」があるのだと気づいたことです。例えば、SDGsについてです。一見、一つ一つが単体の目標のように思われますが、実は、全て儚くて曖昧であるがために見失ってしまいそうな平和というものに向かって、私達が何をすべきかと問うた際の答えなのです。また、「繋がり」は仲間同士にとっても重要なものです。UNHCRでは、移民や難民も、私達と同じ人間なのだということを認識してほしいとの思いを聞きました。また、UN Womanを訪問した際、そこで働く男性社員に、どうして自身が男性であるのにも関わらず、女性のために尽力するのかと尋ねると、「奴隷解放宣言のために動いた人々は皆人間だったのか。」と彼は言いました。生まれた環境や、性別が違っても、皆等しく人間であることに変わりはないのです。そこには地球人という、「繋がり」があります。また私自身もこの研修で、深い「繋がり」ができました。新しく友達ができたことです。皆、国際理解や国際協力に関して自分なりの強い思いをもってして全国各地から集まりました。国際理解や、国際協力のためには他人を思いやる気持ちが大切だと私は考えます。だから皆、優しく、穏やかでこんなにも仲良くなれたのだと思います。この研修での一番の目的は、友達づくりではなく国際的な視野を広げることだと思います。しかし、「繋がり」という面ではこれ以上にない国際理解・国際交流の内実が見られたのではないかと考えます。

全体の感想

松友 杏樹

今回、奥・井上記念日本青少年国連訪問団の一員としてニューヨークに派遣させていただきました。滅多に行けないところを訪問し、しっかりと自分の目で見てくることができました。

初日は、研修の説明を受け、2日目には外務省と国連広報センターを訪問しました。日本が国連に対して行っている活動に関わっている方々の生の声を聞くことができました。いよいよだという期待の半面、自分がこのミッションを無事成功させられるのかという不安が絶えませんでした。

ニューヨークでの研修はハードではありましたが、どの訪問先での研修もとても心に残るものになりました。奥大使、井ノ上一等書記官が亡くなった国であるイラクの代表部では平和な暮らしを求めて一生懸命努力していることを痛感しました。国連職員の方たちとの昼食会では何事にもチャレンジする精神を持つ重要性を教わりました。また、現地の学校の生徒達はとても勉強熱心で3ヶ国語を話せる生徒が何人もいて驚きました。

この研修でたくさん刺激を受けた私は、日本を発つ前に抱いていた不安を帰国と同時に大きな希望に変えることができました。今回の研修は自分の人生の大きなターニングポイントになったとおもいます。日本が国連の活動をもっと身近に感じられる国になるように、まずはこの研修で自分が感じ、学んだことを周りの人に伝えることから始めていきたいです。

本当にありがとうございました。